20231208

タクシーのなかで泣いている。タクシーの中で泣く人は多いのだろうなと思う、1人じゃないけど1人になる空間。1人だけど1人じゃない空間。 どうしようもなく悲しい。そういえば涙を拭いながらリアルタイムでその最中の感情を書き記すのは初めてだと思う。悲し…

甘え

年末年始の浮かれた空気が年々嫌になってきている。普段会わない人に会うのは嬉しいし特別なイベントは楽しいけれど、そうやって何日もそわそわし続けていると早く日常に帰りたくて仕方がなくなる。年末年始は帰省をしていて、4日間の滞在予定だったが3日目…

わかりますか?

過去の自分の文章を読み返していると、かなり頻繁に、わかりますか?と問いかけていることに気づく。誰に? わかってほしくて文章を書いているのだと思う。もちろんそうだと思う。わかってほしいしわからないでほしい、わからないことをわかっていてほしい、…

ぜんぶ嘘だけどね

気づいているかわかりませんが最近のわたしはほんとうにもうダメです。 いまのわたしが大切にしているものすべて、近い将来意味をなくしてしまうだろうということが直感的にわかる。すべてというのはほんとうにすべての物事です。浮上してきたタスクや思考を…

ワールドイズマイン

最近のこと。1週間ほど前からバカでかい口内炎が治らない。田舎の祖母がグランドゴルフに通い始めたと電話してきた。恋人にかわいい鞄を買ってもらった。Amazonで買った加湿器のパワーがかなり弱い。親に今年は帰省してくれるなと言われた。お年玉代わりにみ…

搔き停める

今日の夕方、港の近くのライブハウスで観たバンドのフロントマンはあまりMCが上手ではなかったのだけど、ライブの終盤、お腹の底にずっと黒くて重い塊があるのだと言った。それを曲にして、歌って、ライブで吐き出すつもりだったのに、延期に延期が重なって…

恋人のことが好きだ

暗く重たい気持ちを抱えている時にしかうまく文章が書けなくて、それなのに最近はもうずっと緩やかに幸せでどうにも筆が進まない。先日夜の公園で偶然友人に会い、ブログ読んでるよと言われた。高校時代の友人からも更新待ってると久しぶりに連絡が来た。好…

俺たちへの憧れ

性別の話をしようと思う。 わたしはずっと男の子が羨ましかった。友達同士で集まって下品な話題でバカみたいにふざけ合うあの輪の中に入ってみたかった。ただし、女の子として男の子の輪の中に入りたかったわけでも、女の子としての自分が嫌だったわけでもな…

過涙症

いつものように22時にバイトが終わる恋人の帰りを待ちながら人参を切っていると視界の端にチラつくものがあり、コンロに目を向けるとゴキブリがいた。わたしはほんとうに「ひえ〜っ」と声をあげてしまい、倒さなければ、だけどコンロの上でゴキジェットは使…

viet

先日ベトナムに行きました。 ベトナムのいいところ、タクシーとビールと煙草が安い。食事は基本的に美味しいしコーヒーがとても美味しい。地面そこらじゅうによくわからないシミが広がっている。道路は意外とすんなり渡れる。とにかく二輪車が多くて原付だろ…

いちご大福/意味もない鬱

中学生のときツイッターにはまっていて、その頃からかれこれ6年ほどネトストしているツイッターの人がいる。彼は文章を書く人で、「自意識とは、自分が、自分を、どう見るか」と定義していた。わたしはこの定義がすごく好きで、これに基づいた自意識を強く持…

ミッドサマー・覚書

ミッドサマーを観た。スリルもホラーもグロテスクも全然得意じゃないのだけど予告をひとめ観たときからなんだか観なくてはいけないような気がしていた。観た。ひどかった。コロナウイルス対策か換気をしていた劇場はなんとなく肌寒く、羽織った上着が触れる…

酔った

酒を飲んだ。酔っ払っている。酒を飲んでいるだけで時給が発生するバイトをしています。酔っ払ったとき恋人のことが大好きだーー以外の思考が消滅してしまうのはわたしが愛に生きていることの証明ではないですか?わたしは愛の人なのです。というかわたしは…

スープカレーに浮かぶ

今日はスープカレーを食べた。今週2回目のカレーで、ライスSじゃなくてMにしたらよかったなあと思いながらピリピリする口内を水で冷やす。1月22日はカレーの日でした。知っていましたか?みなさん。 最近「ブログ読んでるよ」と声をかけられることが増えて、…

涙、あと車の音

とにかく眠気が酷い。いくら寝ても眠気が取れなくて、視界と思考をぼやぼやさせていたらいつのまにか年が明けていた。久々に会った恋人の胸でならぐっすり眠れるなんてこともなくて、彼の少し控えめないびきを数えながらまた生ぬるい眠りに入る。 手を握って…

2:23

久しぶりに昼過ぎまで寝たせいか昨夜遅くまでプカプカふかしていた水たばこのせいか、わからないけれどとにかく今日は頭が重くて最悪だった。浴槽にお湯を溜めたけど5分でのぼせて出てしまう。クマが濃くて化粧のりが悪い。右手中指のネイルが剥がれかけてい…

チカチカする

半身浴をしていた。ぼんやりとした照明が甘ったるい湯気でますますぼんやりしてしまうことと、恋人が入れてくれた入浴剤が必要以上にヌルついていることに苛つきながら、沈んだ気分とともにずるずると顔を湯船に沈めてみる。ぷくぷく、ぷくぷく、わたしは呼…

また花を枯らしてしまった。 花という存在に理由なく惹かれるのは昔からのことだ。休日の朝布団にくるまって花言葉の逆引き辞典を眺めていると平気で3時間くらい経っている。部屋に飾ろうと買って帰った花はろくに世話をしてもらえないから本来の寿命を待た…