スープカレーに浮かぶ

今日はスープカレーを食べた。今週2回目のカレーで、ライスSじゃなくてMにしたらよかったなあと思いながらピリピリする口内を水で冷やす。1月22日はカレーの日でした。知っていましたか?みなさん。

 

最近「ブログ読んでるよ」と声をかけられることが増えて、読んでもらえることは嬉しいのだけどいざそれを面と向かって表明されるとなんだかこっぱずかしくてしどろもどろになってしまう。照れてるだけで本当はとっても嬉しいしもらった感想は1人のとき何度も何度も反芻しています。

わがままなのだけど、結局わたしはわたしのことをぜんぶぜんぶ理解してほしくて、でも簡単に理解していることを表明してほしくはなくて、「わかんないけど、わかるよ」のスタンスが欲しいだけなのかもしれない。わかりやすい言葉でわかりやすくわかってほしいわけじゃなくて、わからないままわからないことをわかってほしい。

 

きょう一緒にスープカレーをちびちびスプーンですくって飲んだ後輩の女の子はちびちびしながら「涼花さんは言葉を丁寧に選びながら話をするひとですよね」とおだやかに言った。「そうなんだよ」と思った。そうなのだ。わたしは本当はわたしの曖昧な思考を丁寧に慎重に言葉を選びながら表現するのが好きだし得意だ、それなのに最近はそのことを忘れてしまっていた。曖昧に生きたい。それを曖昧なまま伝えられる言葉にしたい。その曖昧さを曖昧なまま評価してくれるひととの交流を大切にしたい。いつも明快な恋人と一緒にいるからいつのまにか忘れていた、ぼんやりした考えをぼんやりしたまま共有できる楽しさは、ある種の人びとにとっては逃げや甘えなのかもしれないけれど、わたしはそれがないと勝手にしんどくなってしまう。はっきりしすぎるのはわたしにはどうにもつらいのだ。

 

スープカレーには刻まれた大葉とよくわからない香辛料がぷかぷか浮かんでいて、これくらいでちょうどいいなと思った。ぷかぷか浮かびながら、わかるものはわかるままに、よくわからないものはわからないままに。